母から成人式のお祝いとして、大好きなHYDEさんのソロライブチケットを、プレゼントしてくれたのです。

本当に涙が出るほど嬉しくて、その事がキッカケで外に少しづつ出られるようになり、

ライブの楽しさを共有したいと思って、ファンクラブにも入ってHYDEさん友達を作ることもできました。

ただ当時の僕は、すごくコンプレックスの塊だったのでうまく友達と話すことが出来ませんでした。

それに、矛盾しているとは思うけど、人が怖くて人混みが苦手なのでいつも母と一緒にライブに行っていました。

そんな自分をいつも”恥じて責めて”いたけど、そんな僕でも、仲良くしてくれる友達もできたので、僕は、HYDEさんのために生きていこうと、いつかおじさんを見返すために生きていこうと決めました。

そこからは病院に通い、社会訓練も受けるようになっていきました。徐々に活動の場は広がり、病院の紹介で作業所やデイケアなど、いろんな施設に行きました。

しかし、どこに行っても扱いにくいと問題児扱いをされて出入り禁止になりました。

それからはまた、家と病院とライブに行く生活に戻ってしまいました。

ひきこもりをはじめてから12年が過ぎていました。もうこのままの生活が続くのかなと思っていた30歳の時、僕の人生を大きく変える出来事がありました。

それは、母に誘われて半ば付き添いのような形で参加した、心理学のセミナーです。

ある朝のことです。母から、大好きなうどん屋さんにうどんを食べに行こうと誘われたのです。

その時は、少し外に出たい気持ちもあったので、行くことにしました。その道中の、車の中で突然母から

『うどんを食べる前にセミナー受けたいから一緒に受けてくれない?その代わり海老天とおでんも食べて良いからさー』

と言われたのです。

正直、初めはびっくりして返事に戸惑いました。でも、いつもうどん屋さんでは海老天をトッピングすると仕事もしてないのに贅沢だと怒られるのに、今日は海老天付きのうどんとおでんが食べられると思ったので、海老に目がない僕は二つ返事で、参加することを約束しました。

 〜心理学に出会って〜

そんなこんなで、軽い気持ちで参加したセミナーのテーマは『嫌いな人』

ワークという気持ちを紙に書く作業をすることに。。。もちろん僕は積年の恨みを晴らすかのように『叔父のことをボロカス』に書きました。

あまりにもひどいことを書いてたので、「講師の人に なんでそう思うの?」と聞かれ、少しカウンセリングを受けることになりました。

僕の話を聞いて、講師の人に甘えん坊だね。 「僕は、甘えん坊ですと言ってごらん」と言われました

僕は、その意味がわからないままセミナーは、進んでいき

そのグループが、すごく僕に合ってて、ダンダン楽しくなり終わりにつれて『寂しくて涙が出そう』になりました。

セミナーが終わってみんな連絡先を交換してるけど、今の僕だったらすぐにLINE教えてー って言えるのに当時の僕は、女の人に連絡先を聞くなんてムリ。

どうせ断られるカッコ悪いだけ、という思い込みがあったので聞けないままお別れをしました。

そして帰り道、待ちに待ったうどん屋さんに向かってる途中、ふと『殺したいほど憎かったおじさん』のことを思い出しました。

胸を打たれとように 講師の人が言ってた『甘えんぼう』の意味がわかりました。

おじさんは、僕にとってお兄さん的存在で、生き場所のなかった僕を慰めてほしかったんだということ。

父の期待に応えて、父の片腕になってもらいたかったということ。

僕と母と弟と4人で父の会社を支えてもらいたかったということ。

おじさんのそんな思いが、ザザぶりに雨のように心に振ってきて、だから『講師の人は、甘えん坊』と言ったんだ と腑に落ちました。

今まで 目に見えない物や世界は信じてなかったけど、不思議と『面白い もっと勉強したい』と想い、また行きたいと母にお願いをしました。

また同じセミナーに行くことになり、車の中で母が、『あなたはいろんな経験をしてるのでカウンセラーになったらどう?』と言いました。

実は僕も凄く興味があったので、セミナーが終わった時に講師の人にどうすればカウンセラーになれるかきいいたところ、スクールがあることを知りました。

しばらく経って、スクールの申し込みがあったのでダメもとで申し込んでみたら、見事に『合格』しました。

あとはお金を振り込むだけだったけど、肝心のお金が僕にはなかったので、初めて父に頭を下げてお金を借りました。

今まで色々反対ばかりされてきたし、父は見えない世界とか嫌いな人間なので、どうせ断られると思っていたら、『いいよ』と100万円貸してくれました。

僕は人生で初めて一人で電車に乗り、スクールが開催される福岡に通いました。

スクールでは、いろんな出来事がたくさんあって『何度も辞めよう』とも思ったけど、先生や仲間たちに支えられながら、無事20215年にカウンセラーになることができました。

今まで、いろんなやりたい事にチャレンジしてうまくいかずに諦めたけど 、カウンセラーになれた自分に自信が、持てるようになりました。

カウンセラーとしての経験と、僕が小さい頃からの体験を元に、ひきこもりの親御様の不安を解消したり、ひきこもり本人の社会復帰をサポートしてまいります。

今日から6日間、不安.罪悪感.しんどさを『解消する方法』をお伝えしていきます。

あまり気負わずに、肩の力を抜いて楽な気持ちで読んでみてくださいね。